12月1日、長年コートジボワールで生活していらっしゃる園田和子さんを講師に迎え、伝統的な家庭料理を教えていただきました。

今回は、鶏肉を使った「ヤサ」、さつまいもにピリ辛のトマトソースを添えた「コトムレ」、素朴なあげドーナツの「ボフレト」、ハイビスカスのお茶「ビサップ」をつくりました。

「ヤサ」は一見、日本のカレーライスのようにも見えましたが、レモン汁につけ込んだスライスした玉ねぎを炒めて、鶏肉を加えて煮込み、味付けは辛子とこしょうだけという、今までに無い味付けでした。 実際にいただくと、玉ねぎの甘さと鶏肉のこくがよく合って素朴なシチューのような味わいでした。 さらに好みで炒めたハバネロを加えるとスパイシーな引き締まった大人の味になりました。

「コトムレ」は本来、プランテンバナナという料理用バナナを使うそうですが、時期的に購入することが難しかったため、蒸したさつまいもで代用しました。いもの甘さとミートソースで子どもにも食べやすい一品となりました。どの料理も素材の味を十分に生かすため、味付けは最小限に押さえられている感じがしました。

園田さんのお話から、時間をかけて、みんなで楽しく丁寧に、一皿ずつ料理を仕上げていくコートジボワールの人々の生活を垣間見ることができました。時間に追われ、タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスばかりを重視しがちな私たちの日々の生活を振り返るハロハロとなりました。